こんにちは。ついに、「GM−6800製手作りカーボンマフラー&GM−6800エキパイ・GM−8300フランジ」が空を飛びました。
2005年 2月11日 刺激的なメールが届く・・・Taku Factory/北海道
CFRPを・・電球式段ボール加熱炉(DC−BOX)で、ダイカストパーツをアルミパテで・・自作
「目からウロコ&笑ってしまう」究極の軽量化と簡易設備のオリジナル設計パーツの製作&挑戦!!!
昨年から、このテスト飛行に随分、準備してきた模様・こちらにしても、多少の責任はある。まったく、徒労だったら迷惑・人騒がせな話だ。
カーボンFRPと言えば・・プリプレグ・オートクレーブの世界。・・それを、常温硬化タイプのエポでやってみないか!!
はじめは、ラジコン飛行機の空き缶マフラーの製作・カーボンマフラーを手作りで・・挑戦!!などだった。 ・・ が・・ エキゾーストパイプの自作まで、はしった。
余りにも、お粗末な結果は・・・材料屋としての・エポキシEpoxy.comとしての見識を疑われる・・内心はドキドキもの。なにせ常温硬化タイプ。
今日は朝から雪の降り方がひどく、それでも、テストがしたくて準備をしていました。
あきらめきれず、昼過ぎに飛行機を車に積み吹雪のなか飛行場へ出発しました。車のなかで待つこと1時間。空が明るくなり、急に雪がやみました。外気温マイナス3度。
速攻で車から飛行機諸々降ろし、エンジン始動。快調です。まず地上で少し様子をみました。雪も晴れているので、そのまま左手で飛行機をもって、エンジン中速で水平に投げ出します。
エンジンの音が良いです。マイルドです。マフラーが大容量なだけあります。上空では、なるべく全開にすることを心がけました。
7分30秒ぐらい飛んだときに、雪の降り方が激しくなってきたので着雪。
カーボンエキパイもカーボンマフラーも見た目は全く問題ありません。
さてさて、飛ばせる雪の降り方ではないので、地上でテストです。まず、軍手を二枚重ねにして、プロペラ後流の激冷えから手を守ります。
エンジン始動。
送信機のタイマーをONにして、エンジン全開!!左手で飛行機を押さえ、右手でカーボンエキパイに放射温度計のポインタを合わせます。温度は徐々に上がります。
おおむね、130度から140度を表示しています。しかし、少しポインタの位置が変わると、時々、150度から160度を表示します。案外、このくら上がっているかもしれないですね。2分20秒ぐらいが限界(手が冷たくて)で、エンジンをアイドリングへ。
手の復活を待って、また全開!! やはり2分ぐらいですが、温度は上記同様。
よって、エンジン始動から着雪までの、約10分。地上でのエンジン全開4分20秒。始動後の暖気など諸々あわせると、6分ぐらい。合計16分のテストとなりました。
エンジン停止後のエキパイは、開口部分が多少柔らかくなっていますね。通常の飛行で、エンジン全開はほんの数秒しか考えられません。
帰宅後、マフラーを機体から降ろしました。まず、マフラー本体は油でベタベタです。これは、表面コーティングをしていないので、ピンホールなどからオイルがしみ出た物と思われます。中のバッフルが取れているような感じもありません。
樹脂が柔らかくなっているような感じもありません。カリッとしています。マフラーとエキパイの中間に着いている試作品の90度パイプもコーティング無しなのでオイルの浸みだしがあります。さらに、開口部はクロスの重なり部分が剥がれて変形しています。これは湾曲パイプの初期段階の製法なので仕方がないかもしれません。
それと、ナイロンストラップの締め付け、機体とマフラーの位置関係が思わしくなく、少し無理のかかる取り付けであったことが原因として考えられます。
樹脂が柔らかくなっているような感じもありません。カリッとしています。
エキパイは、開口部の変形が見られました。湾曲パイプの確立した製法で作られたものなので、割れはありません。変形は上記と同じ原因が考えられます。しかし、樹脂がもろくなっているような「ブヨブヨ感」は全くありません。相変わらず、カリッとしています。
エキパイ・マフラー本体入り口・中間の90度パイプの内面は全体的にきつね色。さて、テストは続けます。耐久性の問題になってきますね。
まず、一発で話しにならない状況ではないだけでも、私は凄いと思っております。本当に凄いです。
できれば・・飛んでいる音を聞きたかった、パワーボートでもそうだが、臨場感がたまらない。
今回、エキゾーストマニホールドとエンジンを固定するアルミフランジ・・これを、ハチサン(GM-8300)製作したとき。思わず、止めてくれと言いそうにもなった。・・・おいおい・・・である。いくらなんでも・・・それって、ダイカストパーツだろう!!!。
この挑戦って・・・極限までの軽量化、やればできるかものオートクレーブ製作のカーボン・エポキシFRP--プリプレグ品を電球式段ボール加熱炉(DC−BOX)のオーブンで自作してしまう・・・愉快でたまらない挑戦とは、言えないだろうか!!!。